国際大会

WTTスターコンテンダーロンドン2025の結果詳細

早田ひな選手は次々と失効するWRポイントの補充が追い付かず、世界ランク14位、日本人5番手まで下げてしまいました。チャンピオンズに出場するには日本人4番手以内をキープする必要があり、今が踏ん張りどころと言えます。

複数の幸運に恵まれてスターコンテンダーロンドン、チャンピオンズモンペリエ、チャンピオンズフランクフルトに出場しますが、これら欧州遠征ではしっかり結果を出したいものです。

早田ひな選手、みまひなペアのダブルスはベスト4、シングルスは張本美和選手に競り負けて準優勝でした。それでも最低限の目標は達成できました。

*アイキャッチ画像はこちらの動画からの引用です。

大会の仕様

  • シニア向けWTTシリーズの下から2番目の大会です。
  • 年間最大6大会開催可能です。
  • 本戦4日、予選2日以内の日程で選手によっては1日に4試合に出場します。
  • シングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目を実施。
  • シングルスの本戦は48名、うち8名は予選を通過した選手。
  • 予選人数は32、48、64名から開催国が選択します。
  • ダブルス、混合ダブルス本戦16ペア、うち4ペアは予選を通過したペア。
  • シングルスは各協会から本戦4名、予選6名までしか出場できません。(世界ランク20位以内の選手を除きます。)また世界ランク21位以降の上位者から優先出場となっています。
  • 世界ランク20位以内の選手は、全体で8名しか出場できません。ホスト国はその8名を選ぶ裁量権を持ちます。(2024年までは6名)
  • ワイルドカード枠4名、WTT推薦枠2名は上記制限の対象外。予選のワイルドカード枠は8名。
  • シングルスのシード数は16。
  • 前6週以内にグランドスマッシュまたはチャンピオンズに出場した選手は優先度が下がります。
  • シングルスの決勝のみ7ゲームマッチ、他はすべて5ゲームマッチ。
  • 優勝選手には600ポイントが付与されます。

WTTスターコンテンダーロンドン2025

ネット中継

  • WTTがYoutubeチャンネルでT1からT4をリアルタイム配信しました。が、本戦2日目(シングルスR32)から日本は全テーブルが地域制限により視聴できませんでした。
  • テレビ東京卓球チャンネルは本戦1日目からT1をリアルタイム配信しました。が、T2からT3は日本では視聴できなくないという最悪の状況でした。
  • テーブルに関わらず主な試合のフル動画が24時間以内にテレビ東京卓球チャンネルアップロードされました。

僕はやむなくVPNに課金しているので全試合リアルタイム視聴できましたが、それはテレビ東京が望んでいることではないはずです。WTTの配信に地域制限をかけるのなら、全テーブルをテレビ東京卓球チャンネルで配信すべきです。どれだけ卓球ファンの怒りを買っているか想像できないのでしょうか。

シングルス出場選手

本戦から出場する40名の顔ぶれです。中国四天王+王芸迪選手は出場しませんでした。

本戦から出場する40名の顔ぶれ

早田ひな選手はWR14位で第6シードでした。

日本人女子で出場したのは張本美和選手、伊藤美誠選手、橋本帆乃香選手、早田ひな選手、長﨑美柚選手、木原美悠選手、平野美宇選手、小塩悠菜選手です。

シングルス:準優勝

早田ひな選手は初戦で中国人の若手選手に、準々決勝で伊藤美誠選手にあたる普通に厳しいドローでした。

準々決勝で過去一番の強さの鄭怡静選手に、対応力の高さで勝利したものの、決勝戦で強い張本美和選手に競り負けて準優勝でした。それでもWRポイント420を獲得し、最低限の目標は達成できました。

R32(2回戦)

中国の張翔宇選手との対戦でした。20歳、左利き、初対戦です。予選を勝ち上がってきました。

前半は負けてもおかしくない展開でしたが、しっかり修正し、勢いのある選手を攻略して勝ち切りました。

張翔宇選手との対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、早田選手がリードを保つ展開が続きますが、張翔宇選手が手強くて余裕はまったくありません。それでも勝負どころで失点せず、11-8でこのゲームを取ります。早田選手は良く声が出ていて調子は良さそうです。
  • 第2ゲーム、流れを渡してしまい1-5と大量リードされます。そこから踏ん張り、難しいラリー戦を制して吠えます。ようやくエンジン全開になり、早田選手らしいプレーを連発します。勝負どころの得点でしっかり吠えます。10-6でゲームポイントを握り、11-8でこのゲームも取ります。
  • 第3ゲーム、距離感をつかめたのか、威力のある両ハンドドライブで得点する回数が増えます。弱点であるフォアサイド攻めにも対応して10-4とし、最後はバックサーブを試す余裕まで見せて11-4で勝ち切りました。

落としてもおかしくなかった第2ゲームを、しっかり修正し逆転でモノにできて良かったです。心身ともに充実した状態で大会に臨めているのでしょう。

フル動画。

R16(3回戦)

モナコのヤン・シャオシン選手との対戦でした。バック面が粒高の異質型です。初対戦です。

ヤン・シャオシン選手

接戦になった第2ゲームを取り切ってストレート勝利でした。

ヤン・シャオシン選手との対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、サーブ3球目攻撃が効果的に決まり、リードを保つ展開が続きます。早田選手は良く声が出ていて、仕上がり良さそうです。後半引き離して11-6でこのゲームを取ります。
  • 第2ゲーム、第1ゲームの流れのままリードを保っていましたが、ややミスが増えて7-7、9-9と接戦になります。このゲームを落として相手を勢いづかせたくないところ、難しいラリー戦を態勢を崩しながらも制してゲームポイントを握り、絶叫します。最後柔らかい台上プレーでミスを誘って11-9でこのゲームも取ります。このゲームを取り切れたのは大きかったです。
  • 第3ゲーム、距離感を掴んだのか両ハンドのミスが減り、早田選手らしいプレーが増えます。最後のサーブ2本をバックサーブに変える余裕も見せ、11-6で勝ち切りました。

初対戦ながらサーブレシーブに苦労することなく、バック粒高に惑わされることもなく、しっかり勝ちました。

フル動画。

テレ東制作の公式動画。

準々決勝

シンガポールのゾン・ジエン選手との対戦でした。アジアカップ2022以来の対戦になりました。R32で伊藤美誠選手にフルゲームで勝っており、好調です。

シンガポールのゾン・ジエン選手

接戦になった第2ゲームを取り切り、流れを渡さずストレート勝利でした。

ゾン・ジエン選手との対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、早田選手がリードを保つ展開が続きます。やや弱点であるフォアサイドを切るボールへの対応もできています。声も良く出ていて、良い状態を維持できている印象です。危なげなく11-6でこのゲームを取ります。
  • 第2ゲーム、精度の高いプレーで7-3と大量リードしますが、そこからゾン選手の逆襲にあって8-8で追い付かれます。ゾン選手、粘り強いです。このゲームを取られて相手を勢いづかせたくないところ、勝負どころで失点しないで11-8でこのゲームも取ります。
  • 第3ゲーム、距離感をつかめたのか早田選手らしいプレーが増えてリードを広げる展開が続きます。良く声が出ていて楽しそうです。最後はバックサーブを試す余裕を見せ、11-5で勝ち切りました。

早田ひな選手の仕上がりの良さを実感できる試合内容でした。練習の成果を試合で確認できているように見えました。ベンチに入った森聡詩コーチの熱い応援も良かったです。

フル動画。

久しぶりに観た横入れスーパープレー、近所のみなさん大声出してゴメンナサイ。

準決勝

台湾の鄭怡静選手との対戦でした。直近2大会で負けている強敵かつ今大会絶好調です。

台湾の鄭怡静選手

鄭怡静選手が強すぎて負けそうなところ、第2ゲームをギリギリで取り返し、戦術を転換、全能力を出し切って勝ちました。凄い試合でした。

鄭怡静選手との対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、高い攻撃力と精度で隙のない鄭怡静選手に対し、早田選手はややもったいないミスが目立ちます。4-9と大量リードされますが、踏ん張って9-9で追い付き吠えます。デュースになり先にゲームポイントを握ったものの決め切れず、11-13でこのゲームを落とします。
  • 第2ゲーム、3-3まで競りますが、そこから鄭怡静選手が対戦歴過去一番の強さを発揮してリードを保つ展開が続きます。鄭怡静選手のロングサーブに苦しめられます。6-9になっても得点時に声を出し、7-9からバックサーブに切り替え、9-8でタイムアウトを取らせます。タイムアウト後の勝負の1本を、バックサーブからの3球目回り込みフォアハンドで決めて絶叫します。再度ロングサーブを取れず9-10となりますが、デュースに持ち込んで吠えます。10-10から弱点であるフォアサイドを突かれたボールに対応して絶叫します。鄭怡静選手はがっくりとうなだれます。再度ロングサーブを打たれますが今度は対応し、フォアサイドに振られたボールをミドルに返球して12-10でこのゲームを取り返し、左拳を握りながら絶叫します。このゲームを落としていたら負けていたと思います。
  • 第3ゲーム、エンジン全開で早田選手らしいプレーが増えます。ロングサーブを打たれてもで失点しなくなり、レシーブでも攻められるようになります。8-6からバックサーブ2本で10-6とし、再度打たれたロングサーブからの展開を回り込みフォアハンドで決めて11-6でこのゲームを取ります。
  • 第4ゲーム、点差の開かない展開が続き6-6まで競りますが、そこから精度の高いプレーで流れをつかみ、一気に4連続得点してマッチポイントを握ります。最後バックサーブからの3球目攻撃をバックハンドでストレートコースに決め、11-6で勝ち切って決勝進出を決めました。

この試合に勝つのと負けるのとでは、WRポイント的に大きな違いがありました。世界ランクを上げることが急務になっている中、早田ひな選手も決勝進出を最低目標に設定していたと思います。強すぎる鄭怡静選手に戦術転換と対応力の高さで対抗し、逆転勝ちできたのは大きな自信になったことでしょう。

フル動画。

この試合のスーパープレー。

決勝

張本美和選手との対戦でした。WTTチャンピオンズ横浜2025で対戦しています。

張本美和選手

フルゲームの激戦になりましたが、最後の1点が遠く、競り負けてしまいました。張本美和選手、強かったです。

張本美和選手との対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、流れをつかんでリードを広げる展開が続きます。張本選手にミスが目立ちます。危なげなく11-5でこのゲームを取ります。
  • 第2ゲーム、接戦で5-5まで競りますが、そこから抜け出して11-6でこのゲームも取ります。早田選手、声が良く出ています。
  • 第3ゲーム、5-5まで競りますが、そこから失速して8-11でこのゲームを落とします。
  • 第4ゲーム、張本選手が本来の強さを発揮し、厳しいコースを攻め続けます。このパターンにさせてはいけません。4-11でこのゲームも落としてしまいます。
  • 第5ゲーム、6-6まで競りますが、そこからミスが増えて流れを渡してしまい、6-11でこのゲームも落としてしまいます。張本選手に攻略されてしまいました。
  • 第6ゲーム、なんとか得点できるパターンを探して攻め続けます。11-6でこのゲームを取り返し、勝負は最終第7ゲームへ。
  • 最終第7ゲーム、3-0でスタートできたものの、詰めが甘く追い付かれます。実力的には張本選手が上と言える展開の中、なんとか9-7とします。このまま逃げ切りたかったところ、サービスエース2本を献上してしまい、9-9になります。最後2本、試合全体を通して分の悪いラリー戦で打ち負けて9-11で負けてしまい、準優勝でした。惜しかったですが、いろんなところで実力不足を痛感させられる試合内容でした。

最終ゲームで9-7としたのに逃げ切れなかったところは、悔いが残りそうですが、その前に反省材料、課題が多く見つかった試合でした。鄭怡静戦もそうでしたが、ロングサーブが弱点だと全世界に知らせてしまいましたし、強くなるために必要なことをたくさん学べたはずです。

フル動画。

表彰式。

試合結果を伝える記事。

この試合のスーパープレー。

ダブルス:ベスト4

みまひなペアで臨みました。予選スタートです。

みまひなペア

次は本戦から登場するペアです。第1シードの張本美和/橋本帆乃香ペアは初ペアリングながら、個人のダブルスポイントが高いので第1シードでした。

本戦から登場するペアの顔ぶれ

ドロー運が悪く、R16で張本美和/橋本帆乃香ペアとの対戦になりましたが競り勝ちました。が、準決勝で中国の若手ペアに負けてベスト4でした。

予選ラウンド

フランスのルッツ/ザリフペアとの対戦でした。

快勝でした。

ルッツ/ザリフペアとの対戦のスコア表

楽しそうにプレーしていました。また、シングルス初戦に向けて、台の感触を確認できるなどのメリットがあったと思われます。

フル動画。

ハイライト。

楽しそうなペア。

R16(1回戦)

ドロー運が悪く張本美和/橋本帆乃香ペアとの対戦でした。

張本美和/橋本帆乃香ペア

接戦を制して勝ちました。早田ひな選手にとって課題の多い試合でしたが、勝ててよかったです。

張本美和/橋本帆乃香ペアとの対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続き、7-7まで競ります。そこから攻め切って11-8でこのゲームを取ります。
  • 第2ゲーム、流れをつかんで8-4と大量リードしますが、そこからミスを連発して9-11でこのゲームを落としてしまいます。早田選手、突然フォアハンドが入らなくなってしまいました。
  • 第3ゲーム、みまひなペアが負ける時の悪いプレーが増えて、7-11でこのゲームも落とします。
  • 第4ゲーム、8-4とリードしたものの、張本/橋本ペアの逆襲に会い9-9で追い付かれます。10-9のゲームポイントで決められずデュースになります。このまま負けると悔いが残りそうな流れの中踏ん張って、12-10でこのゲームを取り返します。勝負は最終第5ゲームへ。
  • 最終第5ゲーム、流れをつかんでリードを広げる展開が続きます。それまで悪かったプレーを修正できたのが良かったです。流れを渡すことなく11-3で勝ち切りました。

第4ゲームで負けていたら、いろいろと悔いが残り、明日のシングルスにも影響が出そうなイヤな雰囲気でした。第5ゲームはその不安を消し去るプレー内容で良かったです。

早田ひな選手、よく声が出ていました。みまひなペアが(いつものように)楽しそうにプレーしているのが印象的でした。

フル動画。

ハイライト。

試合後のインタビュー。

上記インタビューを文字起こしした記事。

準々決勝

香港の呉詠琳/黃凱彤ペアとの対戦でした。

快勝でした。

呉詠琳/黃凱彤ペアとの対戦のスコア表

フル動画。

準決勝

中国の覃予萱/縦歌曼ペアとの対戦でした。

覃予萱/縦歌曼ペア

後半プレーが雑になってしまいました。スコアよりも悪い試合内容でした。

覃予萱/縦歌曼ペアとの対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、みまひなペアがリードを保つ展開が続きます。後半引き離して11-5でこのゲームを取ります。
  • 第2ゲーム、ラリー戦で打ち負けることが増え、リードを許す展開が続きます。3-8と大量リードされますが、そこから粘ってデュースに持ち込みます。先にゲームポイントを握ったものの決め切れず、11-13でこのゲームを落としてしまいます。最後の数本に、中国トップ選手との違いを痛感します。
  • 第3ゲーム、流れをつかんで5-0とリードしたものの、失速して5-5で追い付かれます。その後もややプレーの精度を欠き、9-11でこのゲームも落とします。
  • 第4ゲーム、プレーに精度を欠き、優位に試合を運べません。8-11で敗戦となり、結果ベスト4でした。

試合が進むにつれ、プレーが雑になった印象です。それでは勝てないです。

現状では全盛期に遠く及ばないので、みまひなペアでダブルス続ける目的をはっきりさせた方がいいでしょう。試合を楽しむなら今のままでいいと思いますが、上を目指すからならもっと真剣に練習しないといけないですね。

フル動画。

まとめ

  • みまひなペアのダブルスはR16で張本美和/橋本帆乃香ペアとの対戦になりましたが競り勝ちました。が、準決勝で中国の若手ペアに負けてベスト4でした。
  • シングルスは準々決勝で過去一番の強さの鄭怡静選手に、対応力の高さで勝利しました。今大会はWRポイント的にどうしても決勝進出したかったので、勝てて良かったです。また、劣勢の試合展開の中、逆転勝利できたことは大きな自信になったはずです。
  • 決勝戦で強い張本美和選手にフルゲーム9本で競り負けて準優勝でした。実力的には張本美和選手の方が上でした。
  • 勝負どころでの詰めの甘さが目立つ、もったいないミスが多い、ロングサーブが弱点だと全世界に知らせてしまったなど課題と収穫の多い試合でした。もっと強くなるために必要なことをたくさん教えてもらいました。
  • 準優勝でWRポイント420を獲得し、最低限の目標は達成できました。これで(安定した)日本人選手4番手への復帰が近付きました。

おまけ

今大会は個人ウェアを着用

今大会は自主参加だったので、いつもの代表ウェア(ユニフォーム)ではなく、所属先、個人のスポンサー名が入った「個人ウェア」を着用しました。全日本選手権大会、国内選考会以外の試合で見ることはないユニフォームです。

以前は自主参加であっても代表ウェアの着用が義務付けられていましたが、選手側からの強い要望で改定された経緯があります。

2025年4月から、WTTの下位大会に自主参加する場合は個人ウェアの着用を認めるという記事。

シングルスのベンチに入ったのは森聡詩コーチ

今大会、シングルスのベンチに入ったのは森聡詩(もりさとし)コーチでした。森さくらさんのお兄さんです。ベンチでの応援、勝負どころでの得点時の激アツなリアクション、大好きです。

ベンチから激アツな応援を送る森聡詩コーチ

引用:試合動画から、準々決勝第2ゲームでゲームポイントを握った瞬間、「やったー!」と叫ぶ森聡詩コーチ

上記シーンの動画。

日本生命レッドエルフによる紹介記事(メルマガ)。

大会終了後

早田ひな選手がXで報告

また、インスタグラムストーリーズに「久しぶりに卓球そのものを楽しめた」と投稿していました。

インタビュー記事で初めて明かされた病傷名

2025年11月18日に公開されたインタビュー記事で、パリオリンピックで負った怪我が「尺側手根伸筋腱(しゃくそくしゅこんしんきんけん)の亜脱臼」であったことが初めて明かされました。そして苦しい時期を乗り越えて良い兆しが見えてきていることを語っています。

大きかった鄭怡静戦の勝利

早田ひな選手は世界ランクを14位、日本人選手5番手まで落としています。(年に6回も開催される)チャンピオンズにはNERが4という厳しい制約があり、日本人選手4番手以内をキープしないと競争上極めて不利です。

またコンテンダーシリーズは決勝に進出しないと満足なポイントが付与されないため、状況的に今大会ではどうしても決勝に進出して420ポイント以上獲得したかったはずです。決勝では張本美和選手に惜敗して準優勝でしたが、最低目標だった420ポイントを獲得できました。振り返ると、激戦で前半負けそうだった準決勝の鄭怡静戦の勝利が大きかったです。

次の表は今大会の結果が反映された、翌週火曜日更新の世界ランキング(左)と、もし鄭怡静戦で負けていた場合(右)を比較したものです。

もし鄭怡静戦で負けていたら

日本人選手4番手に復帰できたものの、すぐにまた抜かれてもおかしくありません。が、この結果により、中国人選手が不在で日本人選手が上位を狙えるWTTチャンピオンズフランクフルトに第3シードで臨めます。(直前のWTTチャンピオンズモンペリエ2025の結果はフランクフルトには反映されません。)もし鄭怡静戦で負けていたら、フランクフルトは第5シードでした。

そもそもエントリー確定時に日本人選手5番手で出場できないところ、橋本帆乃香選手がキャンセルしたことによって出場できるようになった、思いがけないチャンスを得たフランクフルトですが、チャンピオンズなのに中国人選手が一人もいないという、あっても4年に一度だろうという稀有な大会です。上位を狙う日本人選手にとっては千載一遇の好機と言えます。そのWTTチャンピオンズフランクフルトに、第3シードと第5シードで臨むのは、エントリー的に見ても、大きな違いがあります。

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