アジアカップは2022年11月を最後に2年間開催されませんでしたが、2026年から新しいフォーマットで開催されることになりました。参加選手数、試合数共に大幅に増えました。今大会は新フォーマットによる2回目の開催です。
早田ひな選手は予選ラウンドを1位で通過しましたが、決勝ラウンドの初戦で陳熠選手に負けてベスト16でした。
*アイキャッチ画像はこちらの動画からの引用です。
大会の仕様
- アジア地区から出場資格を得た男女32名が出場。
- 各協会からの最大出場可能選手数(NER)は4名。
- アジアカップ、アジア選手権大会の優勝者はNER外で出場資格を獲得。アジアカップとアジア選手権大会の優勝者が重複している場合や、出場資格のある選手が出場しない場合は、他の適切な選手に出場資格を付与するルールあり。
- ホスト国の推薦枠は1名。
- シングルスのみ、決勝トーナメントの準々決勝以降は7ゲームマッチ、他は5ゲームマッチ。
- 1グループ4選手からなる8グループがラウンドロビン形式の予選リーグを行い、上位2選手が決勝トーナメントに進出。(予選リーグは全員3試合戦う。)
- 予選グループの選手分けはWR順で行われ、同一協会の選手は同じグループには入りません。
- 予選ラウンドを1位通過した8名の選手はシードされます。残りはランダムドローです。同一協会の選手の分離はありません。
- 3位決定戦あり。
- 最終日以外はテーブル3台による進行。
- 優勝選手には500ポイントが付与されます。
大会情報
- 期間:2月11日から15日
- 場所:中国の海口(日本との時差1時間、現地10:00が日本の11:00)
- 出場種目:シングルス
- 参照:ATTU公式サイト、日本卓球協会公式サイト
ネット中継
- ATTUのYoutubeチャンネルが全試合リアルタイム配信しました。
- テレビ東京卓球チャンネルは配信に参加しませんでした。
出場選手
出場選手32名です。アジアで強い選手=世界で強い選手なので大変です。そして中国人選手が6名もいます。

日本人選手で出場したのは張本美和選手、早田ひな選手、橋本帆乃香選手、長﨑美柚選手、赤江夏星選手です。
グループ分け
予選を戦う8グループの選手です。早田ひな選手はグループHに入りました。各グループ1番目がシード選手です。

予選ラウンド:1位通過
早田ひな選手のグループHには、申裕斌選手、HUANG Yu-Jie選手、AKASHEVA Zauresh選手選手が入りました。
申裕斌選手にはフルゲームに持ち込まれましたがしっかり勝ち、全勝で1位通過を決めました。
第1試合
台湾のHUANG Yu-Jie選手との対戦でした。初対戦です。

サーブレシーブに苦労させられ、強打もカウンターされるなどして苦戦しましたが、しっかり勝ちました。
- 第1ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続きます。早田選手はいつもより攻撃的に見えますが、それがミスにつながっているようでした。なんとか11-9でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、サーブレシーブが安定しない、サーブが台から出てしまうなどで流れをつかめません。でも足は良く動けています。10-8と先にゲームポイントを握ったものの、レシーブ2本が甘くて打ち込まれデュースにされます。最後はこの試合で何本もミスしているサーブを取れず、11-13で落としてしまいます。
- 第3ゲーム、接戦で7-7まで競ります。そこから2本、難しい打ち合いを制して9-7とし、静かに右手拳を握ります。森聡詩コーチの声がコートに響きます。追いつかれそうなところ、タイムアウトを使ってなんとか11-8で逃げ切りました。
- 第4ゲーム、組み立てを変え、緩いボールを増やします。速いボールをガンガン打ち返せていたHUANG選手のミスが増えます。流れをつかんで8-1と大量リードし、HUANG選手の追い上げを振り切って11-4で勝ちました。
この試合の早田ひな選手、第3ゲームまではいつもより攻撃的に見えました。狙いとテーマがあって試合に臨んでいるのかも知れません。
フル動画。
第2試合
韓国の申裕斌選手との対戦でした。

収穫と課題の多い試合でしたが、勝てて良かったです。
- 第1ゲーム、様子を見てたら1-6と大量リードされてしまいます。最近試合への入り方が悪いことが多いです。それでもいろいろ試しているようでしたが、何とか8-8で追い付きます。8-8からのサーブ3球目のバックハンドは速かったです。心拍数が上がる展開でしたが、11-9でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、流れをつかんでリードを広げる展開が続きます。申裕斌選手はミスを連発してしまい、11-1でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続きます。やや詰めが甘く、8-11でこのゲームを落とします。
- 第4ゲーム、攻めた結果ですが9-11でこのゲームも落としてしまいフルゲームに持ち込まれます。心拍数が上がります。
- 最終第5ゲーム、ギアを上げた攻めの姿勢がハマって9-1と大量リードします。早田選手、良く動けています。危なげなく11-3で勝ち切りました。
フルゲームになりましたが、今より強くなるための課題に取り組んでいることがうかがえる試合でした。
フル動画。
第3試合
カザフスタンのAKASHEVA Zauresh選手との対戦でした。

いろいろ試しながらもしっかり勝ちました。今日は安心して観ていられました。
- 第1ゲーム、いろんな技術を試しながらもしっかり11-6でこのゲームを取ります。打つコースを最後まで分からなくするなど、実戦を有効活用したい意図を感じます。
- 第2ゲーム、精度の高いプレーでリードを広げます。身体も良く動けています。このゲームも11-6で取ります。
- 第3ゲーム、今日の早田選手は安定していて崩れる気配はなく、仕上がりの良さを感じさせる内容で、危なげなく11-6で勝利しました。
実力差があるとは言え、流石の試合内容でした。強くなるために、この大会を有意義なものにしたいという気持ちを感じました。
フル動画。
決勝トーナメント:ベスト16
決勝トーナメントのドローです。早田ひな選手は初戦で陳熠選手と当たることになりましたが、強くなるためには絶好の機会だと思いました。

が、実力不足で陳熠選手に完敗し、ベスト16でした。
R16(1回戦)
中国の陳熠選手との対戦でした。

完敗、実力差を感じる試合内容でした。
- 第1ゲーム、バックハンドにミスが多い、威力がなくコースが甘いのでカウンターされてしまうなどで1-8と大量リードされます。サーブ3球目攻撃も一撃で撃ち抜かれ、4-11でこのゲームを落とします。
- 第2ゲーム、サーブからの展開が良くなって接戦になります。11-7でこのゲームを取り返します。
- 第3ゲーム、甘いボールを送って打たれる、それを返せないことが多いです。またバックハンドにミスが目立ちます。明らかに精細を欠いたプレーで4-11でこのゲームを落とします。
- 第4ゲーム、勢いを増した陳熠選手に攻められ、リードを広げられます。今日は挽回できる余地がなく、このゲームも4-11で落としてR16敗退となりました。
本来の実力を出し切れませんでした。また実力差を感じました。でも今は強くなるために必要なことに取り組んでいる時期なので、気にすることはありません。
フル動画。
まとめ
- 予選ラウンドはいろいろ試しながらもしっかり勝ち切ることができました。
- 決勝トーナメントの初戦で陳熠選手と対戦しましたが、特にバックハンドにミスが多く、甘いボールを送って強打されるがそれを打ち返せないの繰り返しで、完敗でした。
- 実力差を感じる試合内容でしたが、おそらく現在強くなるために必要な「変更」に取り組んでいるものと思われます。今大会の敗戦は気にせず、強くなるために必要なことを続けて欲しいです。
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