早田ひな選手はパリオリンピックで負った怪我からは回復したものの、新しい自分を探す過程で苦戦しています。出場した大会の試合で勝つことと、ロサンゼルスオリンピックから逆算して立てた目標の達成の両立は難しいです。
今年前半の踏ん張りどころであるUSスマッシュ2026で結果を出すために、今大会では少しでも調子を上げてひと試合でも多く勝ち進みたいところでした。
早田ひな選手、みわひなペアのダブルスは優勝、シングルスは準決勝で張本美和選手、決勝で朱雨玲選手に勝っての優勝で二冠達成と、最高の大会になりました。
*アイキャッチ画像はこちらの動画からの引用です。
大会の仕様
- シニア向けWTTシリーズの下から2番目の大会です。
- 年間最大6大会開催可能です。
- 本戦4日、予選2日以内の日程で選手によっては1日に4試合に出場します。
- シングルス、ダブルス、混合ダブルスの3種目を実施。
- シングルスの本戦は48名、うち8名は予選を通過した選手。
- 予選人数は64、96名から開催国が選択します。
- ダブルス、混合ダブルス本戦16ペア、うち4ペアは予選を通過したペア。
- シングルスは各協会から本戦4名、予選6名までしか出場できません。(世界ランク20位以内の選手を除きます。)また世界ランク21位以降の上位者から優先出場となっています。
- 世界ランク20位以内の選手は、全体で8名しか出場できません。ホスト国はその8名を選ぶ裁量権を持ちます。(2024年までは6名)
- ワイルドカード枠4名、WTT推薦枠2名は上記制限の対象外。予選のワイルドカード枠は8名。
- シングルスのシード数は16。
- 前6週以内にグランドスマッシュまたはチャンピオンズに出場した選手は優先度が下がります。
- シングルスの決勝のみ7ゲームマッチ、他はすべて5ゲームマッチ。
- 優勝選手には600ポイントが付与されます。
WTTスターコンテンダーリュブリャナ2026
- 期間:2026年6月16日から21日
- 場所:スロベニアのリュブリャナ(日本との時差7時間、現地10:00が日本の17:00)
- 出場種目:シングルス、ダブルス
- 参照:WTT公式サイト、日本卓球協会の公式サイト
ネット中継
- WTTがYoutubeチャンネルでT1からT4をリアルタイム配信しました。が、本戦から日本は全テーブルが地域制限により視聴できませんでした。
- テレビ東京卓球チャンネルは本戦からT1をリアルタイム配信しました。が、T2からT4は日本では視聴できないという最悪の状況でした。
- テーブルに関わらず主な試合のフル動画が24時間以内にテレビ東京卓球チャンネルアップロードされました。
僕はやむなくVPNに課金しているので全試合リアルタイム視聴できましたが、それはテレビ東京が望んでいることではないはずです。WTTの配信に地域制限をかけるのなら、全テーブルをテレビ東京卓球チャンネルで配信すべきです。どれだけ卓球ファンの怒りを買っているか想像できないのでしょうか。
シングルス出場選手
本戦から出場する40名の顔ぶれです。中国四天王は揃っていないものの、非常にレベルの高い選手が集まりました。

早田ひな選手はWR12位で第8シードでした。
日本人女子で出場したのは張本美和選手、大藤沙月選手、早田ひな選手、長﨑美柚選手、佐藤瞳選手、木原美悠選手、横井咲桜選手、平野美宇選手、赤江夏星選手、青木咲智選手、村松心菜選手です。
シングルス:優勝
WR通りなら覃予萱選手、朱芊曦選手、蒯曼選手と当たる普通に厳しいドローでした。
早田ひな選手は試合を重ねるごとに調子を上げ、チャンスを活かして準決勝に進出し、張本美和選手に勝ちました。決勝では朱雨玲選手との7ゲームマッチフルゲーム9本の死闘を制して優勝しました。
R32(2回戦)
インドのスリージャ・アクラ選手との対戦でした。裏面が粒高ラバーの異質型、難敵です。昨年に対戦した時は尺骨神経を痛めた後遺症で本来の状態からは程遠く、完敗しています。

実力を発揮してしっかり勝ちました。

- 第1ゲーム、ミスと不運が重なり3-7と出遅れます。試合の入り方を安定させるのが課題になっていますが、今日はしっかり修正して7-7で追い付きます。勝負どころの得点時に、早田選手とベンチの森聡詩コーチの咆哮がコートに響きます。9-8からはミドルのボールを体勢を崩しながらも処理して得点し、右手拳を握りながら吠えます。最後、技ありの1本を決めて11-8でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、いろいろ試しながらのプレーではあるものの、しっかりリードを保ちます。早田選手、本当に良く声が出ています。練習の成果が出たプレーも多く、11-6でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、さらに動きが良くなり、早田選手らしさ全開になります。11-7でこのゲームも取り切り、ストレート勝利を収めました。
スリージャ・アクラ選手はR64で覃予萱選手をストレートで破っていましたが、早田ひな選手はその勢いをしっかり抑えることができました。今日の状態の良さの背景には、シングルスの初戦の前にダブルスを2試合こなしていたこともあったと思います。
フル動画。
R16(3回戦)
韓国の朱芊曦(チュ・チョンヒ)選手との対戦でした。WTTチャンピオンズフランクフルト2025で対戦しています。

フルゲーム8本の死闘を制して勝利を手にしました。また生涯忘れられない試合が増えました。

- 第1ゲーム、レシーブが甘くて打ち込まれる、得点を取りに行く両ハンドの精度が悪い早田選手に対し、朱芊曦選手は状態が良く鋭いボールを返してきます。点差が開かない展開のままなんとか10-9としますが、決めきれずにデュースにされ、10-12でこのゲームを落としてしまいます。
- 第2ゲーム、レシーブがダメダメ、ラリー戦も不利な展開が多い中、全力を振り絞って戦います。しっかり絶叫できているので、メンタル面は大丈夫です。ベンチの森聡詩コーチが声で後押しします。自分の流れにできないままでしたが、何とか11-8でこのゲームを取り返します。なお5-5でレシーブの前に、主審にサーブが身体に隠れて見えない(service hidden)とクレームを付けていました。そういうシーンは初めて見ましたが、卓球のことでは誰にも遠慮しないという強い意思の表れで、これも後悔しないための選択をした結果でしょう。
- 第3ゲーム、崩れてもおかしくない流れの中、なんとかリードを保ちます。勝負どころの得点ではしっかり吠えます。今日のような難しい試合で静かになったら確実に負けます。難しいラリー戦を制して10-7とし、ベンチを振り返りながら右手拳を突き上げます。11-7でこのゲームも取ります。
- 第4ゲーム、フラストレーションが溜まる展開が続き、珍しく不満を声で表します。朱芊曦選手が強くて激戦になり、8-11でこのゲームを落としてしまい、避けたかったフルゲームになります。流れを変えないと負けてしまいます。
- 最終第5ゲーム、得点できる方法に全能力を注ぎ込み、4-0でスタートします。5-2で攻めたロングサーブでエースしてベンチと一緒に絶叫します。8-5でロングサーブを回り込みフォアハンドドライブでエースして前かがみになりながら吠えます。10-6でマッチポイントを握ってから2点差に迫られますが、11-8で取り切って両手を突き上げ喜びを爆発させました。
心が折れて負けてしまいそうな展開の中、フルゲームの死闘を制することができました。世界卓球後はメンタルの不安定さを感じることが多かったですが、もう大丈夫です。吹っ切れてなかったら、負けてました。
今大会は何としても準々決勝で勝ちたかったはずです。対戦相手はこの試合の前に(順当なら蒯曼選手だったところ)范姝涵選手に決まっていました。それを意識したかどうかは分かりませんが、この試合に負けていたら準々決勝で戦えなかったわけで、その点においても重要な、負けたくない試合でした。大袈裟な表現をすると、今年後半の戦いに大きな影響を与える分水嶺になりました。勝ててよかったです。
フル動画。
準々決勝
中国の范姝涵選手との対戦でした。初対戦です。予選通過からR16で蒯曼選手を倒しています。

朱芊曦戦とは別人のような試合内容で、范姝涵選手の勢いを抑え込みました。

- 第1ゲーム、何が効くかを探りながらのプレーが続きます。良く声が出ていて気力十分です。森聡詩コーチの声もよく響きます。蒯曼選手を倒した選手相手に、危なげなく11-5でこのゲームを取ります。朱芊曦戦の時とは別人のようです。
- 第2ゲーム、流れをつかんでリードを保つ展開が続きます。サーブが効くので試合を有利に運べます。早田選手は初対戦という状況をうまく活かして范姝涵選手に反撃の機会を与えず、11-4でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、早田選手のボールに慣れてきたのか、ここから中国人選手の怖さを見せてきます。ラリー戦で撃ち負けるようになり、ミスが増えて完全に流れを渡してしまい、あっさりと5-11でこのゲームを落とします。この悪い流れを断ち切らないといけません。絶対にフルゲームにさせないことです。
- 第4ゲーム、第3ゲームで歩の悪かった打ち合いを改善し、運も見方に付けて(これ大事)リードを広げます。失った流れを奪い返し、ロングサーブをレシーブエースして10-5とし吠えます。范姝涵選手に盛り返す機会を与えず、11-6で勝ち切って準決勝進出をものにしました。
初対戦ボーナスもあったと思いますが、取り返された第3ゲームで悪かったところを修正して逃げ切ったところは、ベンチワーク含めて大きな収穫になったはずです。これで準決勝を張本美和選手と戦えます。
フル動画。
準決勝
張本美和選手との対戦でした。2026年全日本選手権大会の決勝以来の対戦です。

たくさんの運を味方に付けてストレートで勝ちました。今大会のダブルス、シングルスの全ての試合が早田ひな選手を強くしてくれた結果だと思っています。

- 第1ゲーム、攻守のバランスが良くプレーが安定している張本選手がリードしますが、早田選手はしっかり付いていきます。試合の入り方が悪いことが多い早田選手ですが、今日は違いました。後半流れをつかんで10-6でゲームポイントを握りますが、2点差に詰められます。10-8でパリオリンピック後ほぼ封印していたYGサーブを出し、1本目がオーバーミスになりますが、続けて出して始まったラリー戦を制して11-9でこのゲームを取って吠えます。このYGサーブ2本に早田選手の戻ってきたメンタルの強さと覚悟を感じました。
- 第2ゲーム、張本選手にリードを許す展開が続きますが、今日の早田選手には粘り強さがあり、崩れません。強い張本選手に対し、仕上がっていなければ絶対できないプレーで応戦します。8-8から再度YGサーブ2本の展開で10-8とゲームポイントを握ります。デュースにされてからレベルの高い一進一退が続きますが、13-13でYGサーブからの3球目をフォアハンドで打ち込んで吠えます。最後、攻めたレシーブからのラリー戦を、ネットインのラッキーもあって制し、15-13でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、張本選手の怖さを実感するプレーの連発で0-4スタートになりますが、粘り強さが戻ってきた早田選手は最大3点差で付いていきます。今大会コントロールが良いサーブ2本のエースで8-8で追い付きます。9-9から再度YGサーブでエースしマッチポイントを握ります。最後、YGサーブから始めたラリー戦を制して11-9で勝ち切り、夢のような決勝進出をものにしました。勝利の瞬間(試合内容から)右手拳を何度も突き上げたものの、声は出しませんでした。
直近半年の二人の状況から、張本美和選手に勝つのは非常に難しい、勝つには実力を全部出し切った上で運に見放されないことが必須と思っていました。試合前、今夜は負けても絶対に泣かないと決めて応援しました。
朱芊曦戦とは別人のようなミスの少ない、安定したプレーでラリー戦も互角でした。朱芊曦戦で負けていたら今日の勝利もありませんでした。積み重ねてきた努力の成果をたくさん出せた結果ですね。
フル動画。
決勝
マカオの朱雨玲選手との対戦でした。WTTチャンピオンズ仁川2025で対戦しています。

フルゲーム9本の死闘を制して優勝しました。朱雨玲選手は恐ろしく強かったですが、粘り強さと勝負強さが戻ってきた早田ひな選手は、持てる技術・能力・運を全て投入して勝ちました。

- 第1ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続きます。決勝戦にふさわしいハイレベルな打ち合いが続きますが、ラリー戦の勝率で上回る朱雨玲選手が11-8でこのゲームを取ります。早田選手の仕上がりは良いものの、朱雨玲選手の守備力・攻撃力が高すぎます。
- 第2ゲーム、サーブもレシーブも出せる技術を総動員して戦います。10-9と先にゲームポイントを握って吠えますが、デュースに持ち込まれます。このゲームは絶対に落としたくないところ、13-11で取り切って吠えます。早田選手、良く声が出ていますし、苦しい中でもこの決勝戦を楽しんでいる様子が全面に出ています。
- 第3ゲーム、ややミスが増えて追いかける展開が続きますが、9-9で追い付きます。今日の早田選手は粘り強いです。それでも朱雨玲選手の攻撃力が勝り、9-11でこのゲームを落とします。
- 第4ゲーム、リードを許す苦しい展開が続きます。流れ的にはゲームカウントを1-3にされてしまいそうなところ、9-9で追い付いて吠えます。朱雨玲選手が強くて1点を取るのに苦労しますが、今日の早田選手は頭が冴えています。難しいラリー戦を制して10-9とし、ベンチを振り返りながら絶叫します。最後この試合で良く使う逆チキータのようなレシーブで始めた打ち合いを制して11-9でこのゲームを取り返します。絶叫がコートに響きます。このゲームを逆転で取り返せたのは大きかったです。
- 第5ゲーム、再度リードを許す苦しい展開が続く中、序盤からYGサーブも出して応戦します。出せる技術は全て出さないと勝てません。6-6で追い付いてからは点差が開かないまま9-10でゲームポイントを握られます。YGのロングサーブでエースしてデュースに持ち込み吠えます。最後もYGサーブから始めた打ち合いを制して12-10で取り切り、両手拳を突き上げます。
- 第6ゲーム、追いかける展開が続く中、超スーパーカウンターを起点に盛り返します。10-9でマッチポイントを握ったものの、あと1本が遠く10-12でこのゲームを取り返されてしまいます。勝負は最終第7ゲームへ。
- 最終第7ゲーム、難しい打ち合いの応酬が続きます。1点を取るのに苦労する中、コートチェンジしてからリードを保ち、9-7として絶叫します。不運すぎるネットインで9-8とされますが、難しいラリー戦を制してマッチポイントを握り絶叫します。守備力の高さで1本しのがれますが、最後バックサーブで始めた難しいラリー戦を制して11-9で死闘に終止符を打ち、絶叫しながら全身で喜びを爆発させました。
前回優勝したのはWTTチャンピオンズフランクフルト2025でした。その後プレースタイルの変更に取り組み、結果が出ない時期が長く続きました。今日は卓球の神様の力もたくさん借りながら実力を全て出し切り、半年以上に及んだ努力の方向性が間違っていなかったことを、朱雨玲選手に勝って優勝を手にしたことで証明しました。
必然的に、生涯忘れられない試合の上位にランクインしました。
フル動画。
表彰式。
本人もびっくり、超スーパーカウンター。
WTTから早田ひなファンへのプレゼント。最高です。
試合結果を伝える記事。
ダブルス:優勝
シンガポールスマッシュ2026に続いて大事なスターコンテンダーで、張本美和選手とペアを組むことができました。致命的に重要なUSスマッシュ2026(次の大会)で結果を出すためにも、今大会で調子を上げておきたいところです。

次は本戦から出場する12ペアの顔ぶれです。強いペアが揃っています。

みわひなペアは第1シードで、準々決勝で佐藤瞳/芝田沙季ペア、準決勝では蒯曼/陳熠ペアと当たるドローでした。
蒯曼/陳熠ペアとの激戦を制して決勝に進み、第2シードの大藤沙月/横井咲桜ペアを破って期待通りに優勝しました。
R16(1回戦)
ポルカノバ/袁佳楠の国際ペアとの対戦でした。

デュースになった第2ゲームを取り切って、快勝でした。

- 第1ゲーム、みわひなペアがリードを広げる展開が続きます。あまりラリーになりません。危なげなく11-3でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、接戦で点差が開かない展開が続き、9-9まで競ります。9-10と先にゲームポイントを握られますが、際どいプレーでデュースに持ち込み、12-10でこのゲームも取ります。落としそうだったこのゲームを取れたのは大きかったです。
- 第3ゲーム、精度の高いプレーで点差を広げ、危なげなく11-3で勝ち切りました。
しっかり勝てて良かったです。この試合での反省点を、次の試合に活かしましょう。
フル動画。
準々決勝
佐藤瞳/芝田沙季ペアとの対戦でした。

デュースになった第2ゲームを取り切って、ストレート勝利でした。

- 第1ゲーム、流れをつかんで一気に引き離し、11-2でこのゲームを取ります。つなぐボールと打つボールを分けた対応が良かったです。
- 第2ゲーム、8-3と大量リードしたものの、そこから追い上げられます。10-7とゲームポイントを握ったもののデュースにされてしまいます。今日は早田選手にカット打ちのミスが(他のプレーが良いだけに)目立ちます。際どいレットをはさんで12-10でこのゲームも取ります。このゲームを取り切れたのは大きかったです。
- 第3ゲーム、ラリーになることが増えて接戦になります。時々飛んでくるカットボールに惑わされます。この試合、不運なネットインも多めです。点差が開かないまま8-8まで競りますが、最後の勝負どころで失点せず、11-8で勝ち切りました。
初戦より動きが良くなっていたと思います。
フル動画。
準決勝
中国の蒯曼/陳熠ペアとの対戦でした。シンガポールスマッシュ2026の準決勝で対戦しています。

負けかけの状態から粘って逆転勝利をもぎ取りました。シビレました。

- 第1ゲーム、みわひなペアにミスが多く、中国ペアの勢いを止められません。良いところなく、あっさりと3-11でこのゲームを落とします。明らかにいつものみわひなペアではないです。
- 第2ゲーム、修正してプレーが良くなり、接戦になります。苦しみながらも10-8として吠えますが、あと1本が遠くデュースにされてしまい、13-11でこのゲームも落としてしまいます。今日はいろいろと合ってないです。
- 第3ゲーム、追いかける苦しい展開が続きますが、徐々に「らしさ」が戻ってきます。なんとか11-7でこのゲームを取り返します。
- 第4ゲーム、劣勢でも失点しても楽しそうにプレーを続けます。4-7とリードされたところから追い付き、二人で大きく吠えます。みわひなペアらしいプレーでなんとか11-9でこのゲームも取り返します。勝負は最終第5ゲームへ。
- 最終第5ゲーム、やっと互角の戦いができる状態まで戻します。みわひなペアの勝負どころでの咆哮・絶叫がコートに響きます。10-8でマッチポイントを握り、最後第4ゲーム6-7で選択したのと同じコースへのチキータでエースして11-8で勝ち切り、決勝進出をもぎ取りました。第2ゲーム終了時点からは夢のような逆転劇でした。
劣勢でも苦しくても笑顔を絶やさず吠えて叫んで流れを引き戻した「みわひなペア」、最高です。今日の勝利には単なる1勝ではない重みを感じます。
フル動画。
最終ゲーム7-7から。激アツです。
決勝
大藤沙月/横井咲桜ペアとの対戦でした。今大会第2シードの強敵です。

実力を発揮してストレート勝利でした。素晴らしかったです。

- 第1ゲーム、精度の高いプレーでリードを保つ展開が続きます。状態は良さそうだし、声も良く出ています。9-6からは実況がスーパーラリーと言う打ち合いを制して吠えます。最後10-8から早田選手の弱点であるフォアサイドのボールに体勢を崩されながらも対応し、11-8でこのゲームを取ります。
- 第2ゲーム、準決勝と違って状態が良いみわひなペアは安定したプレーでリードを広げます。ラリー戦も負けていません。危なげなく11-5でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、接戦になり9-9まで競った後デュースになります。最後ハイトスサーブからの3球目攻撃を決めて12-10で勝ち切り、目標にしていた優勝を手にしました。
今日はみわひなペアの状態が良く、狙い通りのプレーで強敵に勝ちました。
フル動画。
表彰式。
試合結果を伝える記事。
まとめ
- シングルスはR16で対戦した朱芊曦選手が絶好調で、自分の流れを作れない、互いに不運なネット・エッジが多く心が折れそうな展開が続きました。世界卓球後はメンタルの不安定さを感じることが多かったですが、フルゲーム8本の死闘を制して勝利を手にしたことで、完全に吹っ切れていることを確信しました。
- 朱芊曦戦では主審にサーブの軌道が隠れて見えないとクレームを付ける珍しいシーンがありました。これは後悔しないための選択をした結果だと思っています。
- 準々決勝では蒯曼選手を倒して上がってきた范姝涵選手に、朱芊曦戦とは別人のような試合内容で勢いを抑え込んで勝利し、(最低限の目標だったと思われる)準決勝に進出しました。
- 準決勝では張本美和選手に、たくさんの運を味方に付けてストレートで勝ちました。
- 決勝では朱雨玲選手に、フルゲーム9本の死闘を制して優勝しました。朱雨玲選手は恐ろしく強かったですが、粘り強さと勝負強さが戻ってきた早田ひな選手は、持てる技術・能力・運を全て投入して勝ちました。
- ダブルスのみわひなペア、準決勝の蒯曼/陳熠戦は0-2と追い込まれた状態から全力を振り絞ってフルゲームに持ち込み、第2ゲーム終了時点からは夢のような逆転劇で勝利をもぎ取りました。ここで負けていたら大きな悔しさが残ったはずです。この勝利がなければ、優勝もありませんでした。みわひなペアをさらに強くしてくれる試合になりました。
- 仕上がっている状態で臨んだ決勝では、攻撃力の高い大藤沙月/横井咲桜ペアを退け見事、期待通りに優勝しました。みわひなペアはWTT出場2回目で連続優勝です。
- みわひなペアの、準決勝で蒯曼/陳熠ペアに逆転勝利しての優勝は、ロサンゼルスオリンピックの選考レースを戦う上で非常に大きな価値があります。また、その観点において致命的に重要な(来週開幕する)USスマッシュ2026につながる成果です。
- 今大会、強い選手に勝つためにたくさんの運も必要でしたが、しばらく遠のいていた粘り強さ、勝負強さ、強いメンタルが戻ってきたことを確信できたのが、とてもうれしいです。
おまけ
シングルス優勝までの軌跡

優勝者だけの特典
みんなの笑顔、最高です。
Our Champions giving their all on court and off court 😂#WTTLjubljana #TableTennis pic.twitter.com/v6ebYQHz1v
— World Table Tennis (@WTTGlobal) June 21, 2026
大会終了後
早田ひな選手からのメッセージ
2026 WTTスターコンテンダー リュブリャナ(スロベニア)大会で、シングルス・ダブルスの2種目で優勝することができました🏆🏆
世界選手権での敗戦後は、なかなか気持ちを切り替えられず、前を向くまでに少し時間がかかりました。… pic.twitter.com/JFI1fzqE6m
— 早田ひな (@hayata_hina) June 22, 2026
ショート動画による報告。
素敵な写真がいっぱい
この投稿をInstagramで見る
この曲が心に沁みます
早田ひな選手が出場した大会が終了した時に、僕が好んで聞く曲です。今大会は特に良く心に沁みます。
WR10位に復帰
今大会で優勝したことによりWRポイント600を獲得し、WR10位(日本人選手2位)に復帰しました。

振り返り記事
早田ひな選手を好意的に描写している記事です。





















