国際大会

WTTチャンピオンズマカオ2026の結果詳細

WTTチャンピオンズには中国人TOP選手も4人揃う上、ゴールドカードの乱用で6人出場するのが標準です。ところが今大会は孫穎莎選手、王曼昱選手がキャンセルしたため、日本人選手にとって上位進出を狙える大会になりました。

また一時的にWRで陳幸同選手より上位にいたので、早田ひな選手は第4シードで臨む大会でした。そのチャンスを活かして結果を出したいものでしたが、前週の大会での疲れが抜けていないのかコンディションが悪く、実力を出し切れませんでした。それでもベスト4と頑張って自分を褒めていい結果を出しました。

*アイキャッチ画像はこちらの動画からの引用です。

大会の仕様

  • シニア向けWTTシリーズの上から3番目の大会です。
  • 男女それぞれ年間最大6大会開催可能です。(2024年までは4大会)
  • 本戦6日、予選はありません。
  • シングルスのみ実施。出場人数は30名+ワイルドカード1名+WTT推薦1名の合計32名。
  • 各協会から4名までしか出場できません。
  • 世界ランクによる出場制限はありません。
  • ワイルドカード枠1名、WTT推薦枠1名。
  • シード数は8。
  • 出場資格を持つ選手が病気や怪我以外の理由で辞退した場合、ペナルティの対象となります。ただし、2025年4月以降、選手は年間2回まで個人的理由で出場を辞退できます。
  • R32、R16は5ゲームマッチ、準々決勝以降は7ゲームマッチ。(2025年3月までは準決勝と決勝のみ7ゲームマッチ)
  • 試合は1テーブルで進行されます。
  • 優勝選手には1,000ポイントが付与されます。

WTTチャンピオンズマカオ2026

ネット中継

試合はT1のみ(放送用の超豪華なテーブル1台だけ)で行われました。

  • WTTがYoutubeチャンネルでリアルタイム配信しました。が、日本は地域制限により視聴できませんでした。
  • テレビ東京卓球チャンネルが日本人選手以外の試合をリアルタイム配信しました。
  • テレビ東京がU-NEXT(有料)で日本人選手の試合を、日本語実況解説付きでリアルタイム配信しました。
  • 日本人選手の一部の試合を、テレビ東京が地上波とBSで生中継しました。
  • テレビ東京卓球チャンネルで公開されるアーカイブ、日本人選手の試合は大会開催期間中はハイライトのみです。おそらく大会終了後、1週間程度でフル動画のアーカイブが公開されるものと期待しています。

シングルス出場選手

孫穎莎選手は怪我のため、王曼昱選手は日程調整のため、朱雨玲選手は怪我のため欠場でした。早田ひな選手はWR6位で第4シードでした。

シングルス出場選手

日本人選手は張本美和選手、早田ひな選手、大藤沙月選手、橋本帆乃香選手の4名が出場しました。

シングルス:ベスト4

早田ひな選手はR16で橋本帆乃香選手と、準々決勝で大藤沙月選手と、準決勝で蒯曼選手と当たる普通に厳しいドローでした。R16からは明らかに疲れている様子でしたが耐え抜いて準々決勝に進出しました。準々決勝では強い陳熠選手に負けてベスト4でした。

コンディション的には陳熠選手にストレートで負けてもおかしくない中、フルゲームに持ち込んだところに早田ひな選手の、卓球に対する姿勢を再認識できた気がします。

R32(1回戦)

ウクライナのペソツカ選手との対戦でした。

ウクライナのペソツカ選手

しっかり勝ちました。

ペソツカ選手との対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、早田選手がリードを広げる展開が続きます。今日は両ハンドの状態が良さそうです。サーブ・レシーブもとてもいいです。危なげなく11-4でこのゲームを取ります。早田選手は一度も吠えませんでしたが、まあいいでしょう。
  • 第2ゲーム、全く吠えないことを除けば心身共に良い状態で試合に臨めていることが伺えます。このゲームも危なげなく11-4で取ります。今日は申し合わせたように森コーチも静かです。
  • 第3ゲーム、接戦で9-9まで競ります。ペソツカ選手が早田選手のボールに合ってきました。少し声が出るようになりました。森コーチもです。最後は鮮やかなバックハンドドライブを決めて11-9で勝ち切り、ストレート勝利を収めました。

早田ひな選手、プレーが安定していました。特にバックハンドが素晴らしかったです。

フル動画。

ハイライト。

試合後のインタビュー。

試合結果を伝える記事。「今回のマカオに入ってくるまでの成績としては徐々にいい方向に進んでいるんじゃないかと思います。」

R16(2回戦)

橋本帆乃香選手との対戦でした。前回対戦時はゲームカウント0-2と追い込まれてからの逆転勝利でした。

橋本帆乃香選手

僕の心拍数は上がったまま下がりませんでした。勝ててよかったです。絶対に負けてはいけない試合でした。

橋本帆乃香選手との対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、二人共調子は良いと思えるプレーの応酬が続きます。やや早田選手のカット打ちがオーバーミスになることが多いです。早く修正したいです。点差が開かない展開が続きますが、11-8でこのゲームを取ります。
  • 第2ゲーム、世界的カットマンとカットマンキラーの息詰まるプレーが続きます。レベルめっちゃ高いです。7-7で追い付かれ、やや疲労を感じる早田選手にミスが増えて7-11でこのゲームを落とします。
  • 第3ゲーム、1点取るのにおそろしく体力を削られるプレーが続きます。息を切らしながらも11-7でこのゲームを取ります。ベンチに戻ってひざまずきます。
  • 第4ゲーム、早田選手が突然崩れてしまい、カット打ちのオーバーミス、甘いツッツキを痛打されるなどして完全に流れを渡してしまいます。最後の方は最終ゲームのことを考えながらのプレーだったかも知れません。3-11でこのゲームを落とし、勝負は最終第5ゲームへ。
  • 最終第5ゲーム、残っている体力と精神力を振り絞って戦っている様子が伝わってきます。早田選手がこの試合で吠えたのは4-1とした時だけです。運も味方につけて流れをつかみ、第4ゲームとは別人のようなミスのないプレーで11-2で勝ち切り、準々決勝進出をものにしました。

予想通りとても難しい試合になりました。この勝利は単なる1勝ではありません。

フル動画。

ハイライト。

試合結果を伝える記事。

準々決勝

大藤沙月選手との対戦でした。国際大会では長らく対戦がありませんでした。

大藤沙月選手

疲れている様子でしたが、安定したプレーと勝負強さで勝ちました。良かったです。

大藤沙月選手との対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、競った展開が続きますが、10-8でゲームポイントを握り、そのまま11-8でこのゲームを取ります。久しぶりの対戦ですがサーブ・レシーブは狙い通りにできているようです。早田選手は疲れているようですが、集中力は高く、身体も動けています。両ハンドの精度も高いです。
  • 第2ゲーム、得点しても全く吠えないことを除けば、いつもと変わらない早田選手です。大藤選手にやや粗いプレーが見られます。このゲームも11-8で取ります。
  • 第3ゲーム、競った展開が続きます。スーパープレーで得点しても早田選手は吠えません。不気味です。10-9と先にゲームポイントを握ったものの、デュースに持ち込まれます。際どいプレーが続きますが、17-15でこのゲームも取ってゲームカウントを3-0とします。やっと控えめに吠えました。
  • 第4ゲーム、早田選手のミスが増えて追いかける展開になります。今日の早田選手は粘り強さがあり、8-10からデュースに持ち込みましたが11-13でこのゲームを落とします。
  • 第5ゲーム、競った展開が続きます。8-6とした時に聞き慣れた声で吠えます。そして難しいラリー戦を制して10-7として大きく吠えます。このプレーができるのだから調子はいいはずです。11-8でこのゲームを取り切り、準決勝進出をモノにして、静かに右手拳を何度も振りました。

まさか4-1で勝てるとは思っていませんでした。レベルの高い試合でしたが、やや大藤沙月選手に雑なプレーが多かった気がします。この勝利は非常に意味と価値が大きいです。

これで今年のチャンピオンズで初めてのベスト4進出です。チャンピオンズで最終日も応援できて最高です。

フル動画。

ハイライト。

試合後のインタビュー。

試合結果を伝える記事。

準決勝

中国の陳熠選手との対戦でした。

中国の陳熠選手

コンディションが悪い中、力を出し切ってフルゲームに持ち込みましたが、負けてしまいました。

陳熠選手との対戦のスコア表

  • 第1ゲーム、サーブ・レシーブに苦労する、甘いボールを痛打される、タイミングが合わないのかオーバーミスを繰り返すで良いところなく4-11でこのゲームを落とします。いろいろと合ってないです。
  • 第2ゲーム、サーブ・レシーブがまだダメ、先に攻められないため陳熠選手に強いボールを打たれてカウンターできないと、典型的な弱い時の早田選手です。あっさりと6-11でこのゲームも落としてしまいます。
  • 第3ゲーム、ようやく準決勝らしいプレーの応酬ができるようになります。早田選手は吠えないものの、森コーチは声出しているし、右手拳を上げるところからメンタル的には問題ないと思いました。10-8としてこの試合初めて吠え、11-8でこのゲームを取り返します。
  • 第4ゲーム、点差が開かない展開が続いて8-8まで競りますが、勝負どころで失点して8-11でこのゲームを落とします。ゲームカウント1-3と追い込まれてしまいました。
  • 第5ゲーム、競った展開が続きます。8-7から激しい打ち合いを制しますが、吠えずに右手拳を上げます。今日も吠えたくないようです。第1ゲームからこの戦い方ができてれば、という内容で11-8でこのゲームを取り返します。
  • 第6ゲーム、疲れている様子を見せながらも力を振り絞って戦います。ベンチではしゃがみ込みます。8-8からチキータレシーブ2本でエースして10-8としますが、デュースに持ち込まれます。攻めて失点したときのリアクションはいつもの早田選手です。そこからジリジリとした展開が続きますが、勝負強さを発揮して18-16でこのゲームも取って、フルゲームに持ち込みます。
  • 最終第7ゲーム、フルゲームに持ち込んだものの、燃料切れなのかプレーに精細を欠いて流れを渡してしまいます。陳熠選手を乗せてしまい、4-11で負けてしまいました。

4-1で負けていてもおかしくない中、良く力を振り絞ってフルゲームにまで持ち込めたと思います。アスリートなので悔しいでしょうが、この負けは引きずらず、元気になって戻ってきて下さい。その時はまた、吠えまくって下さいね。応援しています。

フル動画。

ハイライト。

試合結果を伝える記事。

まとめ

  • 前週のWTTコンテンダーアルマトイ2026の疲れが取れていないのか、R16の橋本帆乃香戦からはずっと疲れた様子でプレーしていました。それでも橋本帆乃香選手、大藤沙月選手に勝ちましたが、この2勝は非常に意味と価値が大きいです。
  • 準決勝の相手は順当なら蒯曼選手でしたが、勝ち上がりの結果陳熠選手との対戦になりました。過去0勝2敗ですが、何とか勝機を見出したいところでした。が、疲労のためかいつもよりスロースターターで有利な戦い方ができず、残っている体力・気力を振り絞ってフルゲームに持ち込んだものの、最後は力尽きた形で負けてしまいました。
  • 準決勝で陳熠選手に負けたことは、アスリートなので悔しいでしょうが引きずらないで気持ちを切り替え、元気になってコートに戻ってきて欲しいです。その時は、いつものように吠えまくる早田ひな選手であって欲しいです。応援しています。
  • 結果ベスト4だったので、WRポイント450を獲得しました。コンテンダー優勝の400より多いです。このポイントは確実に、早田ひな選手の今後1年間を支えてくれます。

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