チャンピオンズは年6回開催されますが、2ヶ月に1度ではなく偏りがあります。近年11月頃に連続開催されており、選手にとっては体力勝負でもあります。今年はチャンピオンズモンペリエとチャンピオンズフランクフルトが連続で開催されます。そしてその前週にはアジア選手権大会が開催されており、特に日本人選手にとっては過酷な3週間です。
早田ひな選手は闘志を前面に出したプレーで準々決勝に進出し、孫穎莎選手との通算22回目の対戦であと2点で初勝利というところまで迫りましたが、惜しくも負けてしまいました。試合後に流した悔し涙は、彼女をさらに強くするはずです。
*アイキャッチ画像はテレ東卓球情報のXポストからの引用です。
大会の仕様
- シニア向けWTTシリーズの上から3番目の大会です。
- 男女それぞれ年間最大6大会開催可能です。(2024年までは4大会)
- 本戦6日、予選はありません。
- シングルスのみ実施。出場人数は30名+ワイルドカード1名+WTT推薦1名の合計32名。
- 各協会から4名までしか出場できません。
- 世界ランクによる出場制限はありません。
- ワイルドカード枠1名、WTT推薦枠1名。
- シード数は8。
- 出場資格を持つ選手が病気や怪我以外の理由で辞退した場合、ペナルティの対象となります。ただし、2025年4月以降、選手は年間2回まで個人的理由で出場を辞退できます。
- R32、R16は5ゲームマッチ、準々決勝以降は7ゲームマッチ。(2025年3月までは準決勝と決勝のみ7ゲームマッチ)
- 試合は1テーブルで進行されます。
- 優勝選手には1,000ポイントが付与されます。
WTTチャンピオンズモンペリエ2026
- 期間:10月27日から11月1日
- 場所:フランスのモンペリエ(日本との時差8時間、現地10:00が日本の18:00)
- 出場種目:シングルス
- 参照:WTT公式サイト、日本卓球協会公式サイト
ネット中継
試合はT1のみ(放送用の超豪華なテーブル1台だけ)で行われました。
- WTTがYoutubeチャンネルでリアルタイム配信しました。が、日本は地域制限により視聴できませんでした。
- テレビ東京卓球チャンネルが日本人選手以外の試合をリアルタイム配信しました。
- テレビ東京がU-NEXT(有料)で日本人選手の試合を、日本語実況解説なしでリアルタイム配信しました。U-NEXTの日本人選手の試合の配信で、日本語実況解説なしは珍しいパターンです。
- テレビ東京卓球チャンネルで24時間以内にフル動画のアーカイブが公開されました。
シングルス出場選手
トップ選手がほぼ全員揃っています。早田ひな選手はWR6位で第6シードでした。

日本人選手は張本美和選手、早田ひな選手、大藤沙月選手、佐藤瞳選手が出場しました。
ドローセレモニー
シングルス:ベスト8
早田ひな選手は準々決勝で孫穎莎選手と当たるドローでした。準々決勝の壁が厚いのはしょうがないので、絶対にR32とR16で負けないことです。
闘志を前面に出したプレーで難敵を倒して準々決勝に進出し、孫穎莎選手との通算22回目の対戦であと2点で初勝利というところまで迫りましたが、惜しくも負けてしまいました。結果ベスト8でした。
R32(1回戦)
香港の杜凱琹選手との対戦でした。WTTチャンピオンズ横浜2026で対戦しています。

接戦を制してストレート勝利でした。

- 第1ゲーム、試合への入りが悪く、流れを渡してしまい8-3と大量リードされます。ところがそこから精度の高いプレーで7連続得点して10-8でゲームポイントを握ります。10-9からサーブ3球目を鮮やかに決めて大逆転でこのゲームを取ります。しばらく陰っていた粘り強さが戻ってきました。早田選手には疲れがあるはずですが、闘志を前面に出し、気合十分です。
- 第2ゲーム、距離をとってラリー戦に対応し、流れをつかんでリードを広げる展開が続きます。11-7でこのゲームも取ります。身体も問題なく動けています。
- 第3ゲーム、点差の開かない競った展開が続きます。9-9から打ち合いを制して10-9とし、最後サービスエースで勝ち切って右手拳を掲げました。
今日は連戦の疲れを感じさせない、充実した戦いぶりでした。身体も動けていたし、頭も冴えていたと思います。
フル動画。
試合結果を伝える記事。
R16(2回戦)
ルーマニアのセーチ選手との対戦でした。久しぶりの対戦です。

接戦を制して勝ちました。セーチ選手、やばかったです。

- 第1ゲーム、精度の高いプレーでリードを保つ展開が続きます。9-8と追い上げられところで練習の成果が出たラッキーな1本でゲームポイントを握ります。最後難しいラリー戦を制して11-8で取り切って、小さく吠えます。
- 第2ゲーム、粘り強いセーチ選手と競った展開が続きます。早田選手はプレーの様子から、心身ともに良い状態だと思われます。闘志が前面に出ています。8-8で追い付き、攻めたレシーブで9-8として大きく吠えます。最後打ち合いを制して11-9でこのゲームも取ります。
- 第3ゲーム、4-4から不運なネットイン2本で流れが変わり、サーブミス2本だすなど失速して5-11でこのゲームを落とします。
- 第4ゲーム、フルゲームにしたくないところ、得点できるパターンをプレイバックするかのようなプレーでリードします。仕上がっていなければできないことです。また、今日は台からの距離の取り方が良いです。最後打ち合いを制して11-6で勝ち切り、大きく吠えながら右手拳を高々と突き上げました。その様子に、この試合に臨む姿勢が凝縮されていました。
フル動画。
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準々決勝
孫穎莎選手との対戦でした。通算22回目の対戦です。

あと2点で初勝利のところまで迫りましたが、勝たせてくれませんでした。試合中は鬼です。

- 第1ゲーム、競った展開を作りましたが、孫穎莎選手がスキの無さを見せて7-11でこのゲームを落とします。孫穎莎選手は体調が万全でないと聞きますが、それでも鬼強いです。
- 第2ゲーム、孫穎莎選手の強打を抑え切れず6-10と差を付けられます。そこからサービスエース2本と攻めたレシーブで1点差に迫りますが、打ち合いに負けて9-11でこのゲームも落とします。
- 第3ゲーム、リードしていたものの7-7で追い付かれます。レシーブで攻めて10-8とゲームポイントを握ります。早田選手は良く声が出ています。最後打ち合いを制して11-9でこのゲームを取り返します。
- 第4ゲーム、甘いボールを打たれて3-8と大量リードを許しますが、そこから粘りを見せます。8-10から本人も驚くスーパーブロックと、エッジ気味のボールでデュースに持ち込みます。攻めた結果のラッキーなボールもあって13-11でこのゲームを逆転で取ります。ゲームカウントは2-2に。
- 第5ゲーム、実力差が出て8-11でこのゲームを落とします。
- 第6ゲーム、絶対女王に全能力を傾注して得点できる技術を選択し、リードを保つ展開を作ります。勝負どころの得点で早田選手の咆哮がコートに響きます。孫穎莎選手の追い上げを振り切って11-9でこのゲームを取り返し、静かに右手拳を何度も振ります。
- 最終第7ゲーム、リードを許しながらも実力と運を使って付いていきます。8-8で追い付き右手拳を握ります。難しいボールに対応して9-9として右手拳を掲げます。最後サーブ2本、あと一歩及ばず9-11で初勝利とはなりませんでした。今日は勝たせてあげたかったです。
フランスの会場でひなコールに押されてフルゲーム9本まで頑張りましたが、あと一歩及びませんでした。試合後に悔し涙を流しましたが、その涙は彼女をさらに強くするはずです。努力の方向性は間違っていなかったし、実力不足を認めつつも、大きな手応えも感じたはずです。このまま前だけ向いて課題に取り組み続ければいいのです。
フル動画。
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まとめ
- 早田ひな選手は闘志を前面に出したプレーで準々決勝に進出し、孫穎莎選手との通算22回目の対戦であと2点で初勝利というところまで迫りましたが、惜しくも負けてしまいました。フルゲーム9本の激闘でした。
- 孫穎莎選手が万全でなかったこともあり、今大会はめったにない勝つチャンスでしたが、勝たしてくれませんでした。試合後に流した悔し涙は、彼女をさらに強くするはずです。結局、優勝したのは孫穎莎選手でした。
- チャンピオンズでは必ず準々決勝に進出するのが、WRを維持する必須条件です。それはクリアできたし、孫穎莎選手との試合では勝てなかったものの、実力を出し切りました。それでも勝てなかった悔しさを糧に、前だけ向いて課題に取り組み続ければいいのです。
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