2025年から年4回開催されるようになったグランドスマッシュのダブルス競技には、同国選手は(ワイルドカード、推薦枠を除いて)1ペアしか出場できません。日本女子は張本美和/大藤沙月ペアの起用が多かったのですが、シンガポールスマッシュ2026でWTTシリーズでは初めて、張本美和/早田ひなの「みわひなペア」が起用されました。
3年連続で全日本選手権大会の決勝を戦った二人が組む左右のダブルス、見事優勝してその可能性の高さを実証しました。ロサンゼルスオリンピックを見据え、グランドスマッシュの標準ペアに成長して欲しいです。
*アイキャッチ画像はこちらの記事からの引用です。
みわひなペア
早田ひな選手と張本美和選手がペアを組んだのは、混合団体ワールドカップ2023が初めてでした。パリオリンピックの団体戦の決勝でも組んでいますが、WTTシリーズで組んだのはシンガポールスマッシュ2026が初めてです。
個々の能力・対応力が高い上に、ともにダブルス巧者であるため非常に有望です。
2023年
混合団体ワールドカップ2023(12月4日から10日)
あと1ゲーム取れば良い状態で出場して、チームの勝利に貢献しました。みわひなペアが試合に出るのは国内外通じてこれが初めてでした。
2024年
パリオリンピック卓球競技(7月27日から8月10日)
みわひなペアと陳夢/王曼昱ペアとの対戦でした。早田ひな/張本美和ペアはほとんど組んだことがなかったので、この起用にはおどろきました。
惜しくも負けてしまいましたが、みわひなペアがオリンピックの決勝で、中国ペア相手にこれだけの攻撃的プレーを貫けることが分かったのは大きな収穫でした。
2025年
混合団体ワールドカップ2025(11月30日から12月7日)
あと1ゲーム取れば良い状態で出場して、チームの勝利に貢献しました。
2026年
こちらの記事によると、中澤監督がシンガポールスマッシュ2026から「みわひな」に組ませたのはロサンゼルスオリンピックを見据えてのこと。そして2026年アジア競技大会の決勝で蒯曼/王曼昱ペアに完敗した後も、このペアを継続するつもりとのこと。
馬場強化本部長はロサンゼルスオリンピックに向けてダブルスのペアに世界ランクを上げさせる方針を表明しています。
馬場強化本部長は「今年ぐらいから何ペアかに絞って、1年間でランキングを上げていかないと代表になったからといっても、メダルの確率が低くなる。シングルスの選考基準は、男女ともに世界ランクの1、2位となっているので、基本的にはランキングの高い選手の中からペアリングを選出していきつつ、オリンピックでのシード権を獲得して、早い段階で強いペアと当たらないように戦略的に監督たちがやっていくとイメージしています」と話した。
引用:【卓球】ロス五輪に向けダブルス戦略的強化へ 馬場美香強化本部長「ランキング上位の選手同士のペアに組んでもらいダブルスのランキングを高めたい」
シンガポールスマッシュ2026(2月19日から3月1日)
準決勝で蒯曼/陳熠ペア、決勝で長﨑美柚/申裕斌ペアを倒して優勝しました。みわひなペア、安定していたし、強かったです。
WTTスターコンテンダーリュブリャナ2026 (6月16日から21日)
準決勝の蒯曼/陳熠戦は0-2と追い込まれた状態から全力を振り絞ってフルゲームに持ち込み、第2ゲーム終了時点からは夢のような逆転劇で勝利をもぎ取りました。仕上がっている状態で臨んだ決勝では、攻撃力の高い大藤沙月/横井咲桜ペアを退け見事、期待通りに優勝しました。
USスマッシュ2026(6月26日から7月5日)
関門だった準決勝で韓国ペアを倒して決勝に進出し、世界最強の中国ペアに挑みましたが惜しくも敗れ、準優勝でした。負けはしましたが、中国の世界最強ペアに十分通用することを証明した試合になりました。二人のプレーはベンチコーチの中澤監督に、強烈な印象を与えたはずです。
ヨーロッパスマッシュ2026(8月8日から16日)
みわひなペアは順当なら準々決勝で王芸迪/陳熠ペアに当たる普通に厳しいドローでしたが、安定したプレーで期待通り決勝に進みました。反対の山では香港の杜凱琹/呉詠琳ペアが蒯曼/王曼昱ペア、申裕斌/朱芊曦ペアを撃破する波乱がありました。蒯曼/王曼昱ペアとの再戦は次の機会に持ち越しになりました。
決勝では強い香港ペアに競り勝って見事、目標通りに優勝しました。この優勝でみわひなペアは世界ランク1位になれたし、当面は有利なシードで大会に臨めます。そしてそれはロサンゼルスオリンピックの女子ダブルスペアの選考に大きく作用します。
2026年アジア競技大会(9月20日から28日)
今大会第1シードのみわひなペアは、第2シードの蒯曼/王曼昱ペアとは決勝まで当たりません。同一協会のペアは反対の山に入るルールから、ドローは普通に厳しいものでした。まず中国の第2ペアに勝たなければ決勝まで行けません。みわひなペアの目標は、決勝で蒯曼/王曼昱ペアに勝って優勝することでした。
実力を発揮して中国の第2ペアにも勝って決勝に進出しましたが、強すぎる蒯曼/王曼昱ペアに完敗して銀メダルでした。
チャイナスマッシュ2026(10月1日から11日)
ダブルスは目標通り決勝に進出して蒯曼/王曼昱ペアと再戦できましたが、実力不足で負けてしまいました。このペアに勝つにはシングルスで蒯曼選手、王曼昱選手と互角に戦えるようにならないとダメですね。課題は明確です。
それでも今年のスマッシュ4大会全てで決勝に進出できたことは、大きな成果だし自信になったはずです。ダブルスのWRポイントを稼げる大会は限られており、みわひなペアはロサンゼルスオリンピックに向けて良いポジションをキープできています。












